突然終わるかもしれないブログ

確率や統計の内容について記事を書く予定です.

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Levy's Characterization の反例っぽいもの(反例ではない)

Exercise3.3.17 を3次元の0を出発するブラウン運動とし,とおく.このとき,どの二つのペア も2次元のブラウン運動になるが, は3次元のブラウン運動にならないことを示せ.またこれが,Levy's Characterization Theoremに矛盾しない理由を説明せよ.つまり…

cross variation の一意性(つづきのつづき)

cross variation の一意性(つづき)cross variationの一意性はやはり言えることを,Doob-Meyer分解の証明(分解の一意性のところ)をみて思いました.[証明] はどちらもnatural,increasingな過程の差で表されるから,任意の有界右連続マルチンゲール にたいして…

cross variation の一意性(つづき)

cross variation の一意性 で書いた証明は間違っていることに気づきました.<X>+2A+<Y>がincreasing であることを言うときにcross variation の全変動を抑える不等式は,間違えでした.とりあえず調べてみるとIkeda-Watanabe(Stochastic Differential Eq…

cross variation の一意性

主張 (2乗可積分マルチンゲールでかつ)とする.このとき がマルチンゲールとなり,しかも という分解を持つものはindistinguishabilityを除いて一意である.ただしとする. 証明 をX,Yの二次変分過程とする. がマルチンゲールであるから,もマルチンゲール…

確率積分における部分積分の公式

Problem3.3.12, を連続セミマルチンゲールとし,とする.ただし,M,Nは連続局所マルチンゲール,B,Cは適合した連続で有界変動な過程とする.また とする.このとき以下のような部分積分の公式が成立する.[証明] , とし, とする.このとき伊藤の公式より同…