突然終わるかもしれないブログ

確率や統計の内容について記事を書く予定です.

2013-01-01から1年間の記事一覧

主成分分析(R)

PRML(12章)のまとめです. 観測値 $\{x_n\}_{n=1}^N\subset \mathbf{R}^D$ があるとき,$u_1\in\mathbf{R}^D$への観測値の射影が最大になるような $u_1\in\mathbf{R}^D$ を探すことを考えます.$u_1$ は観測値 $\{x_n\}_{n=1}^N$ の一番の【特徴】を表す方向…

multicore (R)

R

Rのライブラリ multicore を試した結果です. mclappy()という関数を使いました. この関数は lapply() を並列でできるようにしたもので, 独立に繰り返し計算する必要がある場合(乱数や初期値を変えた結果が欲しいときなど) に簡単に並列で計算できます.…

Contiguity

統計にでてくるContiguityの概念についての問題(van der Vaart: Asymptotic Statistics. Chap 6.)を解いたので,そのまとめです.問題(1) を標準正規分布, を平均 分散1の正規分布とする.このとき と が互いにcontiguousであることと,は同値であることを…

Ostrowski-Taussky Inequality

Ostrowski-Taussky Inequality Aを正方行列とし,が正定値行列であるとする.このとき以下の不等式が成立する:証明 は正定値対称行列であるから,ある直交行列Pがあってとなる.とすれば (P:直交)であり,である.これよりBの(i,j)成分 はとなっている.この…

ゼータ分布に従う独立な確率変数が互いに素になる確率[D.Williams]

主張X,Yは独立にゼータ分布に従うものとする.つまりとする.このとき(gcdは最大公約数)とすると,となる.[D.Williams: Probability with martingales, p226] 証明とすると, 達は独立.何故ならばであるため.これよりとなる.次に つまりX,Yが互いに疎に…

Hilbert--Schmidt作用素はコンパクト作用素

Kuo

主張 を可分なヒルベルト空間とし, を から へのHilbert-Schmidt作用素とする.このとき はコンパクト作用素である.証明事実1 をコンパクト作用素とし,であるならば, はコンパクトである(コンパクト作用素の全体はバナッハ空間なので).事実2有界線形作…