Scheffe's Lemma
David Williamsの『Probability with martingales』という本(下のやつ)のChapter5にあるScheffeの補題(5.10)のところにあるExerciseの証明のメモです.
Probability with Martingales (Cambridge Mathematical Textbooks) (1991/02/14) David Williams 商品詳細を見る |
まずFatouの補題より
また
より
a.s.収束と位相
Durrettの本に
Since there is a sequence of random variables that converges in probability but not a.s. , it follows that a.s. convergence does not come from a metric, or even from a topology.
とあった.
確率論の授業でも紹介されてた主張で,どう示すのかなと思っていたのだけれど,Durrettでは
Let be a sequence of elements of a topological space. If every subsequence has a further subsequence that converges to y then .
という主張から導けると書いてあった.
これからもしa.s.収束がある位相で定まると仮定して矛盾が導ける.確率収束する列から任意に部分列(確率収束する)をとって,Borel-Cantelliの補題からその確率収束先に概収束する部分列を取れる.概収束が位相から定まるという仮定と上の主張から,もとの確率収束する列は概収束する.これは矛盾.
という感じになる.
反例?
松島多様体で自明とあった補題.(前の記事参照→ Sardの定理 (続き) )
反例らしきものが出来たので.
まず多様体として というものを考える.ただし には通常の位相をいれ, は に離散位相を入れたものとし,多様体は直積位相をいれたものとする.
このとき はHausdorff空間で(Hausdorff空間の直積はHausdorff空間になる),座標変換はRからRへの恒等写像のある開集合への制限であるから,これは1次元 級多様体となる.
とすると,Aは の測度0の集合であるが, でこれは測度0でない.よってこれが反例である.
なんか穴があるかもしれないけど,第二可算公理がないとやはりなんかダメな気がする.