突然終わるかもしれないブログ

確率や統計の内容について記事を書く予定です.

Problem5.4.4

Problem5.4.4
連続で適合している確率過程 がd次元のブラウン運動であることの必要十分条件

が任意の に対して連続な局所マルチンゲールになることである.ただし

とする.

証明
がd次元のブラウン運動であれば, が連続な局所マルチンゲールであることは伊藤の公式から明らか(cf. Karatzas and Shreve, Proposition5.4.2, p312).逆に任意の に対して が連続な局所マルチンゲールになるとする.とくに について考えれば, は連続な適合した局所マルチンゲールとなる.さらに であることが,Karatzas and Shreve, Proposition5.4.2から分かる.よってLevy's characterization of Brownian motion よりこれらがd次元のブラウン運動であることがわかる.[証明終]